フルミストの概要
インフルエンザ生ワクチン(フルミスト)は以前から欧米では接種されていましたが、日本では2024年から厚労省の認可を受けて発売され2024年に当院でも開始しました。当院では2025年からは2歳~小学6年までの方に接種しています。
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フルミスト(インフルエンザ生ワクチン)の不活化インフルエンザワクチンと比較した利点
1)注射ではなく鼻に噴霧するため痛くない。特に注射を特別痛がるお子さんに適しています。
2)小学生以下の子どもに対する予防効果が大きい。発症予防効果約80%というデータもあります。(2~6才の不活化ワクチンの有効性は40~60%といわれています。ひとくち知識に詳しく書きましたが2025~2026年度の当院のデータでは2歳~8歳ではインフルエンザBに対する効果がフルミストのほうが不活化ワクチンより圧倒的に優れていました。A型についてはデータ数が少なくはっきりとは言えませんがフルミストが不活化ワクチンよりやや優れているという結果でした。
3)13歳未満の場合でも、1回接種でよい。
4)値段は13歳未満の方が不活化ワクチン2回接種した場合より、やや高い程度の負担ですみます。
5)有効期間が長い。6か月以上有効だと言われています。不活化インフルエンザワクチンの効果は4-5ヵ月ぐらいです。特に2026年2月の経験ではフルミストの効果が不活化ワクチンより長く続くという印象を受けました。
6))インフルエンザウイルスのある程度の変異には対応でき、型が変わってもある程度対応できる。
7)任意ではあるが厚労省認可のワクチンであり不活化ワクチンと同じく、副作用救済制度の対象ワクチンである。
欠点
1)鼻炎があると、効果が落ちる。接種時に鼻水が多いと中止する場合があります。
2)生ワクチンなので、熱が出る。鼻水,咳、頭痛が10%程度出ることがある。ただ熱は3%くらいでしかも軽度です。そして熱はインフルエンザの症状ではなく、異物への反応でインフルエンザの病原性はなくなっている。
3))今までにインフルエンザにかかったことがなく、インフルエンザワクチンを接種したことのない児では効果が落ちる。
4)接種できない人がいる。(接種不適当の基準は以下に)
5)同居者に免疫不全の方がいる場合注意が必要。ただ過去2年間では免疫不全の方に感染させたという報告はありません。
接種不適当者の基準
1)2歳未満
2)気管支喘息患者で2-3か月以内に喘息発作があり喘息治療を続けている方。ただ日本でのデータでは重い喘息のある方でも接種により発作を誘発した方はきわめて少数でした。
3)免疫不全患者および免疫抑制剤治療を受けている方、家族に免疫不全の方、特に癌治療中の方がいる場合お断りする場合があります。ただし周囲に感染を起こし不都合な症状を認めたという報告はありません。
4)心疾患、肺疾患、肝疾患、糖尿病、神経系疾患などの慢性疾患を持つ場合
5)重度の食物アレルギーの方
6)今風邪をひいていたり、鼻炎のひどい人
ーー診察、または病歴で不活化ワクチンをお勧めする場合もあります。
接種料 8000円(税込み)1回のみ